ネジとワッシャーで亀が作れる!?~溶接機 100V半自動で溶接初心者がDIY~

「ネジとワッシャーだけで亀が作れるの?」

ネットで【溶接 何作る?】と検索して目に留まったのがネジとナットで作る動物でした。

ほんとに初心者でも出来るの?と最初は疑問に思っていたのですが
実際にワッシャーを数枚重ねて甲羅を作り、袋ナットで頭をつけて、ネジを4本足にしてみたら……ちゃんと亀に見えるんですよ!

そして1回目作った仕上がりに満足いかず、翌日、違うパターンの亀を作りました。

なので、そのことを記事にしてみました。

同じ亀を作っていても仕上がりがけっこう違っておもしろかったです。

ネジ亀は、溶接を始めたばかりの方の最初の1作品として本当におすすめできます。

なぜそう言えるのか、作り方とコツも含めて説明します。 どちらが好みかは人によると思うので、ぜひ好みの亀を作ってみてください。

なぜネジ亀は初心者におすすめなのか

ネジ動物シリーズにはカタツムリ・フクロウ・犬・亀などいろんなモチーフがありますが、亀は特に「点付けの練習」にもってこいです。

理由はシンプルで、甲羅に見立てているワッシャーの重ね合わせで表現しているのですが、狙った場所に上手く打つ必要があります。

また、切ったり曲げたりの作業がなく、素材そのものをいかせます。ワッシャーを少しずつずらして重ねるだけで、それらしい甲羅になります。

頭・甲羅・4本足という構成がイメージしやすいのも大きなポイントで、初めて溶接する方でも手順のイメージがわかりやすいです。

実用品の溶接は「強度を出さないといけない」「失敗すると危ない」というプレッシャーがあります。

ネジ亀なら、そういうプレッシャーなしに点付けの感覚・熱の入れ方・パーツのバランスを自然に覚えられます。
楽しく練習できるのが、小物づくりから始める一番の理由です。

溶接機 100V 半自動でネジ亀を作るメリット

1. 家庭用電源で始めやすい

100V対応の半自動溶接機は、家庭用コンセントにそのまま差し込んで使えます。200V専用の機種だと電気工事が必要になりますが、100V機なら買ってすぐ始められるのも初心者にとってかなり大事なポイントです。

2. 点付け中心なので失敗しにくい

ネジ亀の制作では長いビードを引く必要はなく、部材を軽く固定する点付け作業がメインになります。長い距離を安定して溶接するより、狙った位置にピンポイントでつける方が、最初のうちはやりやすく、熱の入り方もここで覚える事が出来ます。

3. 材料が安くて入手しやすい

ボルト・ナット・ワッシャーはホームセンターのばら売りコーナーで数十円から買えます。失敗しても材料費がほぼかからない!という気軽さも挑戦しやすいポイントです。また、失敗してもそれが味になったりします。

4. 溶接の基礎が自然と身につく

ネジ亀を作る過程で、意外といろんな基礎が練習できます。

  • 部材の仮組みと位置決めの感覚
  • 熱を入れすぎない加減
  • 前後左右のバランスの見方
  • 点付けの安定感
  • 補強が必要な箇所の判断

何気なく作ったネジ動物・・・実はこれ、後で本番の溶接をするときにじわじわ効いてくる練習なんです。

ネジ亀に必要な材料(2パターンあります)

パーツパターン①パターン②
甲羅ワッシャー 7枚(重ねて積む)サイズ違いワッシャー 4枚(並べて配置)
袋ナット 1個ナット 1個
ネジ 4本ワッシャー 4個
尻尾ネジ 1本ネジ 1本

パターン①は甲羅に厚みが出て「立体感のある亀」、パターン②はワッシャーを並べた甲羅がリアルで「平べったいけど本物っぽい亀」になります。

正直に言うと、実際に作ってみてパターン②の方が可愛く仕上がりました。

パターン①で作ったとき、甲羅のバランスと顔の付ける位置が上手くいかず
「可愛く出来なかった」と思ったのが正直なところ。ただ、点付けの練習にはもってこいです!
パターン②はサイズの違うワッシャーを並べることで甲羅らしさが出て、溶接個所も少なく比較的時間もかからず簡単に亀らしさがでました。。

どちらが好みかは人それぞれなので、ぜひ両方作ってみて比べてみてください。

ネジ亀の基本的な作り方

STEP 1:まず並べて完成形をイメージする

これが一番大事な工程です。いきなり溶接するのではなく、机の上で全パーツを並べてみてください。

  • ワッシャーを重ねて(または並べて)甲羅を作る
  • 前側に頭を置く
  • 四隅に足を配置する
  • 後ろに尻尾を置く

亀っぽく見えるかを確認してから溶接にはいります。

この段階でなんかしっくりこないな~と思ったら完成品もしっくりきません!

この段階で調整してください。

STEP 2:甲羅から仮付けする

本体となる甲羅から固定するのがおすすめです。ここがずれると後から全部ずれてくるので、慎重に。

パターン①のようにワッシャーを重ねて使う場合は、ぴったり揃えすぎず少しずつずらして重ねると自然な甲羅らしさが出ます。ここのワッシャーのずらし方が仕上がりの「らしさ」を決める部分なので、溶接前に何度か試してみてください。

STEP 3:頭と足を順番に点付けする

頭は少し上向きにすると可愛く見えます。真っ直ぐつけるより、ほんの5〜10度上を向かせるだけで表情がぐっと変わります。

足は4本を一気に決めず、前足から先に仮止めして全体のバランスを確認しながら後ろ足へ進んでください。足の角度と長さが揃わないと置いたときにガタつきます。

STEP 4:必要な箇所だけ補強して完成

全体を点付けしたら、机に置いてぐらつきがないか確認します。問題がなければ、ぐらつく部分だけ補強すれば完成です。

小物制作でよくやりがちな失敗が「溶接しすぎること」。全部ガッチリつけようとすると見た目が重くなります。「必要最小限で十分」と意識してください。

失敗しないためのコツ

熱を入れすぎない

ネジやワッシャーはサイズが小さいので、熱が一瞬で全体に回ります。長く当てるより「短く狙って離す」を繰り返す意識で作業してください。くっついたかどうか不安になってつい長めに当ててしまうのが初心者あるあるですが、小物は本当に短い時間で十分固定できます。

全体のシルエットを先に決める

頭だけ先に固定して、後から足のバランスを調整しようとすると、最終的に全体のシルエットが崩れることがあります。最初に全パーツを仮置きして「全体の形」を決めてから溶接に入るのがポイントです。

最初から完璧を目指さない

左右の足が少し違う角度になっていたり、甲羅が微妙に傾いていたりしても大丈夫です。それが手作り感になります。私が作ったパターン①も②も、よく見れば左右完全対称ではありませんが、置いて眺めるぶんには全然気になりません。

まず1匹完成させてみてください。完成させた経験が、次の作品の質を上げてくれます。

溶接機 100V 半自動はこんな人におすすめ

  • 初めて溶接にチャレンジしたい方
  • 家庭用コンセントで手軽に始めたい方
  • DIYや金属小物に興味がある方
  • いきなり実用品の前に練習作品を作りたい方
  • 楽しみながら基礎を身につけたい方

100V半自動溶接機は「本格的な厚板を溶かすための最強マシン」ではありません。でも「初心者が溶接に慣れるための最初の1台」としては、扱いやすさとコスパの両面でとても優れた選択肢です。ネジ亀のような小物作りとの相性は抜群です。

ネジ亀は「溶接機 100V 半自動」の練習にぴったり

材料がシンプル、加工が少ない、見た目がかわいい。ネジ亀が初心者に向いている理由はこの3点に尽きます。

今回は2パターン作ってみて、個人的にはパターン②の方が好みでした。ワッシャーを並べた甲羅の方が平べったくて本物っぽく見えて、全体のバランスもちょうどよかったです。

でも、パターン①の「重ねた甲羅の立体感」には別の味があって、それはそれで捨てがたい。どちらがお好みかは人によると思うので、ぜひ両方試してみてください。

動画でも作り方を載せています。見ながら一緒に作ってみてください。

亀①

亀②

亀ができたら、ぜひほかのネジ動物にも挑戦してみてください。

ネジ動物「犬」

ネジ動物「カタツムリ」

ネジ動物「フクロウ」

今回使用した溶接機はこちら
https://yousetsuki.com/product/welding-machine/mig140/